本文へスキップ

浄土真宗本願寺派 西法寺 大阪府柏原市

〒582-0021 大阪府柏原市国分本町5-6-19

TEL.072-977-3882

浄土真宗とは

今月の法話

2018年1月の法話
   「阿弥陀仏は光明なり 光明は智慧のかたちなり」
   「帰命ともうすは 如来の勅命にしたがうこころなり」
(2018年 真宗教団連合「法語カレンダー」表紙と1月のことば)
 あけましておめでとうございます。
 今年も真宗教団連合から出されていますカレンダーの「毎月の法語」をご縁に月々の法話を書かせて頂きたいと思います。

 今年の法語カレンダーの裏表紙には、法語についての解説が書かれてあります。その最後の部分には、
『今年のカレンダーは、親鸞聖人のご著作の中から、浄土真宗の各派共にご門徒の方々がふれることのできるお言葉を掲載いたしました。
 ひと月にひとつの言葉を味わいながら、仏法に身を浸し、言葉につかまれる、親鸞聖人のお言葉を憶念する一年を送っていただきたいと願っています。』と書かれてあります。 
 
 親鸞聖人が、日々の生活をする私に語りかけてくださっているお言葉であると受け取ることが大切なことだと思います。

 さて、今年のカレンダーの表紙の言葉は
    「阿弥陀仏は光明なり 光明は智慧のかたちなり」
 この言葉は、親鸞聖人が著わされた『唯信鈔文意(ゆいしんしょうもんい)』というお書物に書かれています。
 この書物の現代語版が本願寺から出されていますので、表紙の言葉の少し前の文から以下に書かせていただきます。
 『…… 数限りない世界のすみずみにまで、何ものにもさまたげられない智慧の光を放ってくださるから、「尽十方無礙光如来(じんじっぽうむげこうにょらい)」といわれる光であって、形もなく色もないのである。この光は無明の闇を破り、罪業にさまたげられることもないので、「無礙光(むげこう)」というのである。「無礙」とは、さわりがないということである。このようなわけで、阿弥陀仏は光明であり、その光明は智慧のすがたであると知らなければならない』(下線部が表紙の言葉)と示されてあります。
 
 いつでもどこにいてもどんな妨げがあっても私に阿弥陀さまの光は届いているということです。そしてその光に包まれている私であるということなのです。そんな阿弥陀さまのはたらきをそのまま受け取ることで、安心させていただけるのではないでしょうか。

 続いて1月の言葉は、
  「帰命ともうすは 如来の勅命にしたがうこころなり」
 この言葉は親鸞聖人の著わされた『尊号真像銘文(そんごうしんぞうめいもん)』というお書物の中の言葉です。その現代語訳版(本願寺刊)には、
『「帰命尽十方無礙光如来」というのは、「帰命」とは「南無」であり、また帰命というのは阿弥陀仏の本願の仰せにしたがうという意味である。「尽十方無礙光如来」というのは、すなわち阿弥陀仏のことであり、この仏は光明そのものである。……』(下線部が1月の言葉)と示されています。

 阿弥陀仏は、私たちが、どんな状態にあろうとも照らしはたらき続けてくださっています。それは私を必ず悟りの仏にするためのはたらきです。それが阿弥陀さまの究極の願い(本願)です。
 そのはたらきが名号「南無阿弥陀仏」となって私に届けられてあります。その南無阿弥陀仏のはたらきをそのまま受け取り、南無阿弥陀仏(なもあみだぶつ)と口に称えて(念仏して)くださいと願われている阿弥陀さまです。
 日々お念仏する中に阿弥陀さまに願われている大事な自分であると受け止めさせて頂ければと思うことです。
 今年もよろしくお願いします。   
                                    南無阿弥陀仏